エンディングノートを作成しておくことによって、家族等はご自身が何を考え、どのようにして欲しいのかを知ることができ、手続きの負担を減らすことや相続人間の争いを避けることが期待できます。
残された家族等はご自身の思いや希望を知ることで、双方が納得の行く手続きを行うことができます。
また、エンディングノートは遺言書とは異なり、法的拘束力はありません。様式も様々で、財産や相続発生後のことだけではなく、生前お世話になった方への感謝の気持ちを書き記す等、遺言書よりも気軽に多くの事項を自由に書き残すことができます。
市販されているものもありますので、ご自身にあったエンディングノートを選んで書くことができます。
エンディングノートに記載する内容はエンディングノートによって異なりますが、一般的には下記の事項が記載されることが多いです。
・ご自身の情報(生年月日・住所・本籍地・血液型等)
・介護に関する希望
・終末期医療や死後の臓器提供について
・葬儀について
・財産の概要、振り分け
・加入している保険について
・家族等へのメッセージ
4.相談先はある?
終活について、相談したい場合に相談しに行ける場所はあるのでしょうか。
終活の相談を受け付けている企業や終活に対するあらゆる相談をお伺いする終活カウンセラー等がいます。
また、葬儀会社や保険会社等でも相談を受け付けている所があります。
終活に対するセミナー等を開催している会社もありますので、セミナーに参加された際に相談することもできます。
5.まとめ
今回は終活とはどのようなものなのか、また、何から始めれば良いのかということについてご紹介しました。
終活をすることで、今までの人生を振り返り、新たなスタートを切ることができたという方やご自身にもしものことがあった場合の不安や心配事を減らすことができたという方も少なくはありません。
ご自身にもしものことがあった場合に、家族等に対する思いや希望を伝える等、終活をすることはご自身の為だけではなく、家族の為にもなります。
今後のご自身の人生をよりよいものにする為、そして、大切な家族の為にも、終活を考えられることをお勧めします。
何から始めたら良いかわからない方は、まずはエンディングノートから始めてみるのはいかがでしょうか。
著者:相続ハウス 山﨑 あすか(相続診断士)