このように、法律上有効な要件を欠く状態で行なわれた遺産分割協議は無効となり、遺産分割をやり直す必要があります。
ただし、相続人全員の合意によって遺産分割のやり直しを行った場合等は、贈与税等に注意しなければなりません。詳しくは、税理士等にご相談ください。
4.まとめ
今回はこれだけは知っておきたい遺産分割のポイントについてご紹介しました。
遺産分割が上手く行かないことによって、相続が争族となってしまうケースが多いのが現実です。
遺産分割は様々な事情を考慮して行わなければなりません。
また、親族間だからこそ、譲れない想いや言い分もあると思います。
相続が争族にならない為にも、万が一の時に備えて遺言書を作成する等、元気なうちから生前に準備されることをお勧めします。
著者:山﨑 あすか(相続診断士)