そのため、累計で多額の生前贈与を行う予定がある場合や、ある年において多額の贈与を行う予定がある場合など、暦年課税よりも税負担が少なく、相続税の試算を行った上でも有利になる場合に活用することをおすすめします。
5.まとめ
相続時精算課税制度は、贈与税の負担を軽減しながら生前贈与を行うことができるといったメリットがありますが、一度利用を始めると暦年課税には戻れないという制限もあります。
この制度の仕組みをよく理解し、贈与税と相続税の合計の税額試算を行った上でメリットがある場合に限って制度を活用するとよいでしょう。
また、各種一括贈与の非課税特例と併用できる場合がありますので、その点も忘れずに利用することをおすすめします。
節税対策として制度の利用開始を判断する場合は、専門家に相談してみるとよいでしょう。