控除できる金額にも上限があるのか気になるところかとは思いますが、葬式費用の控除額には上限が設けられていません。
豪華な葬儀でも控除の対象になるので、その点は安心しても大丈夫です。
4-3.場合によっては対象になる交通費と宿泊費
葬儀のためにかかる交通費や宿泊費が控除の対象になるかどうかは、微妙な問題です。
例えば、葬儀場から最寄り駅までの交通手段としてマイクロバスを出した場合には、その費用は控除の対象になります。
ただし、遠方から参列者がやって来た場合などの交通費や宿泊費はそれぞれの状況での判断が必要となり、必ずしも控除対象となるわけではありません。
4-4.海外で亡くなった場合にかかる費用
海外で亡くなった場合には、親族がその国へ行き、遺体を日本へ運ぶ必要があります。
そのためにかかる渡航費や滞在費といった費用もまた、控除の対象に含まれます。
5.まとめ
控除の対象に含まれる葬式費用の内容は細かく分かれており、何が含まれ、何が含まれないかをすぐに把握するのは簡単なことではありません。
しかし、葬式費用の控除を受けるためには記録を残す必要もあることを考えると、それらの内容について事前に理解しておくことは、重要な作業だといえるでしょう。
事前に控除される葬式費用の範囲を把握しておくことは、いざという時に困らないための大切な対策の1つといっても過言ではないのです。
控除をうまく活用するためにも、葬式費用の扱いについてしっかりおさえておきましょう。