海外投資をはじめ、オフショア口座も開設してみたいけれど、どうしていいかわからない方も多いのではないでしょうか?
取引手数料が割安だったり、海外への送金がとても簡単なオフショア口座は、効率よく海外投資を行うためにはかかせない存在です。
今回は開設方法について、手続きの流れや必要書類に費用、どんな口座を選んだらいいのか、選び方のポイントと合わせてご説明します。
ポイントをしっかりと押さえて、口座を開設してみましょう。
1.オフショア口座の開設手続きの流れ
今回は、海外口座で最も使い勝手もよく、インターネットバンキングの利便性も高い、HSBC銀行を例にご説明致します。
1-1.オフショア口座開設方法
開設方法は、大きく分けてインターネットと郵送を活用して開く方法と、現地へ行って開く方法があります。
それぞれ記載するので、参考にしてみて下さい。
1-1-1.インターネットと郵送を活用して開く方法
ネットにて開設サポートをやっている投資情報サイトにアクセスし、口座キットに申し込みます。
その後、1週間ほどで書類が郵送されるので、記入します。
その後、香港に行き、HSBC香港の支店の窓口にパスポートと、住所証明書を提出することで、口座開設ができます。
また、申し込みをしてから最初の書類が届くまでは1週間ほどかかるので、余裕をもって準備をしましょう。
1-1-2.現地へ行って開く方法
事前に現地開設サポート会社を探し、アポイントを取得します。
そして、あらかじめ指定されたHSBC香港の支店で、現地スタッフと会って、一緒に口座の開設を行います。
その後は、初回入金を済ませることで、キャッシュカードのアクティベーションが完了します。
この場合、香港ドル建ての普通預金で大丈夫です。
アクティベーションとは、キャッシュカードを使えるようにするための手続きです。
また開設にかかる時間は、日本の金融関係と変わりません。1~2時間ほどで完了します。
1-2.必要書類
開設する際に必要な書類は、身分証明書と英文の住所証明書です。
身分証明書はパスポートで対応できます。
英文の住所証明書は現住所が記載された証明書です。
国際運転免許証を取得するのがもっとも簡単な方法です。
その他に必要な書類として、資金源の証拠書類が必要な場合もあります。日本の銀行通帳も用意しておきましょう。
1-3.最低限必要な費用
こちらは心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、特に、最低限必要な費用はありません。
2.オフショア口座開設のポイント
2-1.最適な開設銀行・口座種別を選ぶ
2-1-1.開設銀行の選び方
どの銀行に口座を開くかによって、海外投資の利便性は大きく変わってきます。
選び方の1番のポイントは、世界的な規模でビジネスを展開しているかどうかという観点です。
開設する口座が世界規模であれば、世界中に支店や窓口があるので、いつでもどこでも、海外投資をしたり、または海外旅行中にも使用することができます。
主要通貨がUSD、あるいはHKDに準じていると良いですね。
また、インターネットバンキングとしても使用でき、さらに機能面でも優れていると、なお良いです。
中でも、HSBC香港は、世界に提携しているATMを持っており、キャッシュカード1枚で現地通貨を引き出すことができるので、非常に優れています。
2-1-2.開設口座種別の選び方
オフショア口座では、残高の額によって、かかる管理手数料が変わります。
HSBC香港の場合は、3つのステータスに分かれております。
パーソナルインテグレーテッド、アドバンス、プレミアというステータスで、預金平均残高によって、口座維持手数料が異なります。
それぞれ、普通預金、当座預金、定期預金の種類があります。
【HSBC(香港上海銀行)・口座の種類】
スマートバンデージ (Smart Vantage) |
アドバンス (Advance) |
プレミア (Premier) |
|
---|---|---|---|
預金平均残高 | 10,000香港ドル | 200,000香港ドル | 1,000,000香港ドル |
口座維持手数料 (預金平均残高以下) |
60香港ドル | 120香港ドル | 380香港ドル |
口座の特徴 | 預貯金、投資等 | 預貯金、投資、アドバイザー等 | 預貯金、投資、クレジットカード、専属アドバイザー等 |
口座の種類 | 普通・当座・定期 | ||
インターネット バンキング |
可 | ||
テレフォン バンキング |
時間制限対応 日本時間:月~金 10時~20時 |
24時間対応 | |
通貨 | オーストラリアドル、カナダドル、米ドル、円、ユーロ、ニュージーランドドル、ポンド、シンガポールドル、タイバーツ、スイスフラン | ||
小切手 | 発行可 | ||
銀行サービス | グループ口座間で送金手数料無料 | ||
投資サービス | Fund Max(ファンドマックス) サービス利用が可 |
数々の仕組金融商品に投資可能 (ストラクチャード・ファイナス) |
|
クレジットカード | 年会費有料 | 年会費無料 | 年会費無料 紛失時の再発行無料 |
出典:HSBC(香港上海銀行)・口座の種類 「銀行員だけが知っている お金を増やすしくみ」
2-2.休眠口座に気をつける
日本では、10年操作がなくてはじめて休眠口座になります。
しかし、オフショア口座では、比較的短い期間で休眠口座になってしまうことが多いです。